Contents
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概要
先日オンライン参加した、OSC 2021 Hokkaido (Open Source Conference 2021 Online Hokkaido)の参加者アンケートにて、抽選で技術書をプレゼントしており、幸運にもこの度「そろそろ常識? マンガでわかる「Linuxコマンド」が当選したため、その感想を書こうと思います。
最近続けてLinux関係の書籍の感想を書いていて、読むのにもちょうど良いタイミングでした。
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書籍概要
どんな本?
本書は、コマンドライン経験がまったくない人向けに、マンガでLinuxのコマンドを解説しています。ディレクトリの探り方、Webサーバーのインストール、SSHによる遠隔ログインといった基礎を説明します。
【「はじめに」より抜粋】
長年、Linux初学者を教えていますが、コマンド操作は「何やら難しそう」と感じるようです。WindowsなどのGUIでは「実行できること」が画面に表示されるので、マウス操作でやりたいことを簡単に実現できます。GUIの簡単操作に比べると、Linuxのコマンド操作はただ黒い画面が表示されるだけなので「難しそう」と感じるのでしょう。でも実は、Linuxのコマンドを使いこなすのはそれほど難しくありません。私たちがお仕事でLinuxを扱うとき、ほとんどの作業では基本的ないくつかのコマンドしか使いません。また、コマンド操作にも一種の「お作法」というべきルールがあり、コマンドのほとんどはこのルールに従って使うように作られています。もし知らないコマンドが出てきたとしても、その使い方はルールにのっとれば類推できます。英語学習にたとえれば、ルールは文法、コマンドは単語や熟語のボキャブラリーを増やすことに似ています。GUIでゲームをしたり、Webブラウザを操作したりしながら基本操作を覚えていくのと同じように修得できます。
- 水野源 (著), 宮原徹 (著), リブロワークス (著), 大原ロロン (イラスト)
- 2021年04月 発行
- 240ページ
- 定価2,453円(税込)
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内容のまとめと感想
LinuxのCUI(コマンド)を使用した操作をマンガ形式でまとめた入門書です。
対象としたはUbuntuを想定しており、初めてLinuxやCUIを触るユーザでもわかるように書かれているのが特徴です。
また、補足としてVirtualBoxを使用してUbuntuの仮想環境をインストールする方法が書かれています。
良いポイント
読みやすい
表紙にも描かれている、2人のキャラクターが対話形式でLinuxのCUIでの操作を学んでいくマンガが中心となっており、非常に読みやすく、サクッと読めてしまいます。
図も多く、文字だらけの技術書が辛いという人でも読みやすいと思います。
基礎〜実践という流れ
基礎編では、Linuxの基本的な説明やコマンドの使い方などを説明し、実践編ではApacheを使ったWebサーバの構築やシェルスクリプトの作成を行うといった具体的な使い方が書かれていてステップアップしやすいと思います。
個人的に気になった点
対象はUbuntu
Ubuntuを前提とした説明になっているので、個人的には対象のOSはCentOSの方が良かったです。
(ただ、本書で説明する範囲だとだとそこまで大きい違いはなく、aptとyumの違いくらいしかないかもしれません。)
入門書であることに注意
入門書ですので、基本的に概要や初歩的な説明に留まっています。
本書の最後の方にも描かれていますが、より目的を持った上で実践的な内容を学習していく必要があります。
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まとめ
WindowsのGUIしか触った事がないユーザが、初めてLinuxサーバの操作を行うためのコマンドを学ぶには、最初のとっかかりとして非常に敷居が低くて良いのではないかと思います。
マンガ形式で非常に読みやすいので、技術書に慣れていない人でも読めるのがGood。
CUIにアレルギーがある、難しいと思う人はまずはこれから読んでみると良いのではないかと思います。