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概要
「オブジェクト指向をきちんと使いたいあなたへSoftware Design別冊)」を読んだので感想を書こうと思います。
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書籍概要
どんな本?
Software Designで過去に掲載された「オブジェクト指向」に関する特集記事をまとめたムック本です。
オブジェクト指向について,基礎的な知識を教える入門記事,考え方を理解するための読み物記事,サンプルコード(Java・JavaScript・PHP・Perl)を使った解説記事のほか,「アジャイル」「MVC」といった関連分野の記事も収録しています。
さらに第0章には,増田亨氏による書き下ろし記事『最近の「オブジェクト指向」事情』も掲載。これからオブジェクト指向を学ぶための入門書として,また苦手克服の1冊としてぜひご活用ください。
- 青山 幹雄/井上 樹/江川 崇/柏野 雄太/川尻 剛/きしだ なおき/トム・エンゲルバーグ/長谷川 裕一/濱田 廣貴/深沢 千尋/星野 香保子/増田 亨/山本 裕介 著
- 2016年03月 発行
- 164ページ
- 定価2,035円(税込)
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内容のまとめと感想
説明にもあった通り、雑誌「Software Design」に掲載された記事をまとめた書籍になります。
基本的に使用している言語はJavaですが、PerlやPHP、Javascriptも一部の章で説明しています。
良かった点
コンパクトで、オムニバス的な読み物として楽しめる
様々な著者が、色々なテーマで記事を書いたものを集めているので、ページ数ひとつひとつがそれほど多くなくて読みやすいです。
気軽に肩を張らずに読むには良いかも。
幅広い内容
Javaがメインですが、PerlやPHP、Javascriptも専用の章でカバーされていて幅広い人を対象にしています。
内容も本格的な解説や、物語ベースでオブジェクト指向を学んでいくようなショートストーリまであって、面白いです。
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気になった点
内容に統一感が少なく、全般的に浅い
こういったオムニバス的な書籍の宿命ですが、内容にあまり統一感がありません。
オブジェクト指向という、比較的抽象度の高いテーマで記事を集めているので、対象が幅広くなりすぎて1冊の書籍として深い内容を学びたい、という目的には合わないと思いました。
実際にオブジェクト指向、デザインパターン、MVC、DDD(ドメイン駆動開発)、アジャイル開発など色々なテーマが出てきますが、雑誌の連載記事がベースなので、基本的に触りだけ簡単に説明していて、あとは別の本とかで詳しく学んでねという記事が多い感じがします。
また出版が2016年で、雑誌連載は2014年ごろということで使っているフレームワークも時代を感じてしまう点が多かったです。(PHPだとLaravelではなく、CakePHPだったり、Jsだとbackbone.jsとAngularJSを使った例であったり。)
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まとめ
全般的に薄く広く、オブジェクト指向と関連するテーマを説明している本です。
ショートストーリ的な小説があったりして、気軽に肩を張らずに読み物として読むのには良いと思いました。
ただ、しっかりと学びたいならば、オブジェクト指向に特化した他の書籍があるのでそちらを読んだ方が良いと思います。
全くの初心者であれば、「オブジェクト指向の考え方」、ある程度オブジェクト指向言語を扱かった事があるならば「オブジェクト指向のこころ」がオススメです。
下記で感想を書いていますのでそちらをどうそ。