Contents
スポンサーリンク
概要
「エキスパートたちのGo言語」を読んだので感想を書こうと思います。
以前紹介した「みんなのGo言語」、「Go言語ハンズオン」に引き続きGo言語関連の書籍の紹介です。
技術書のセールとおすすめ書籍を紹介しています。合わせてご覧ください。
スポンサーリンク
書籍概要
どんな本?
本書は,中級以上のGoプログラマーがツール開発・プロダクト開発で必要とされるプログラミングテクニックおよび周辺知識を学ぶための実践集です。
Goはコマンドラインツール,Webサービス開発,ソフトウェアやクラウドサービスの拡張機能開発,IoTなど利用範囲の広いプログラミング言語です。
これらの用途でGoを使うには,基本的な文法だけでなく,Goの特徴を活かした定石のコードの書き方,ライブラリの知識,テストなどの開発手法,Go以外の周辺知識などの理解も必要です。文法解説が主の入門書では,これらを学ぶことは難しいです。そこで本書では,現役のGoプログラマーが実務や趣味で開発したオープンソースソフトウェア(OSS)を紹介します。
その開発の過程で書かれたコード,参照された資料,使われた開発手法を解説しつつ,より詳しく学ぶための参考資料を提示します。入門レベルを脱して,自ら応用力を身につけるための取っ掛かりとなる情報を提供します。
- 上田拓也,青木太郎,石山将来,伊藤雄貴,生沼一公,鎌田健史,上川慶,狩野達也,五嶋壮晃,杉田寿憲,田村弘,十枝内直樹,主森理,福岡秀一郎,三木英斗,森健太,森國泰平,森本望,山下慶将,渡辺雄也 著
- 2022年01月 発行
- 400ページ
- 定価3,278円(税込)
スポンサーリンク
スポンサーリンク
内容のまとめと感想
Goをプロダクトにバリバリ使っている、メルカリ系列のエンジニアが中心となってGo言語に関してまとめた書籍になります。
良かった点
幅広い内容
以前紹介した「みんなのGo言語」と同じく、複数の著者が様々なテーマで解説を行うオムニバス的な内容になっています。
みんなのGo言語よりも、よりディープな内容が中心で、各著者がCLIやライブラリなど幅広い内容を解説していて知見が広がります。
Go言語の解説もあり
本書は大きく分けて2つのフェーズにわかれていて、
1:Go自体の書き方やノウハウ
2:Goを利用した各種ツールやライブラリの解説
となっています。
1に関しては、Go言語自体がある程度書ける前提の解説が多く、ゴルーチンやポインタやエラーハンドリングといったGoにおける実装ノウハウが参考になります。
気になった点
テーマが特化し過ぎている
非常に多くの著者が書いているのですが、基本的に著者自信が作ったツールやライブラリなどの解説が多いです。
k8sやCloud Spannerなどなど、対象が特化されていて、それらを使っている人や予定が無いとあまり読む気がおきないのが正直なところです。
ある程度Goを使いこなせるようになったエンジニアが次のステップとして、設計や構造など、「Go言語をもっとよく書けるようになりたい」といった事を期待して読むと、ちょっと期待に沿わないかもしれません。
個人的には、本書の最初に書かれているGo自体の書き方のノウハウ的な部分まとまった本であれば良かったというのが感想です。
まずは目次を読んでみて、自分が興味が惹かれるコンテンツがあるか確認してみることをオススメします。
まとめ
非常に幅広い内容で、Go言語を使った解説がされた書籍です。
特化したディープな内容が多いので、刺さる人と刺さらない人が結構わかれそうですね。
Go言語自体の書き方や設計を学びたいという人よりも、Go言語で様々なツールやライブラリなどを使った、応用的な事例を学びたい人には最適かもしれません。