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概要
オライリーの「戦略的UXライティング 言葉でユーザーと組織をゴールへ導く」を読んだので感想を書こうと思います。
技術書のセールとおすすめ書籍を紹介しています。合わせてご覧ください。
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書籍概要
どんな本?
システムやサービス開発において、どのような言葉やフレーズを使うかはユーザーを体験に惹き込むために非常に重要です。
UXコンテンツとはユーザーが体験を利用するのに直接的に役立つ、UXライターの仕事におけるアウトプットのことを指しており、UXテキストとはタイトルやボタン、説明文、もしくは音声体験であれば音声によるコメントや指示のことを指し、ユーザーが体験の中で得られるインタラクションの半分以上を占めます。
本書では、言葉を選別・決定することで体験の質を向上させる役割を担うUXライターのために、3つの架空プロジェクトの具体的事例を用いて言葉の使い方を学ぶとともにツールなども紹介します。
- Torrey Podmajersky 著、中橋 直也 監訳、松葉 有香 訳
- 2022年04月 発行
- 200ページ
- 定価2,530円(税込)
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内容のまとめと感想
ソフトウェアにおけるUX(ユーザーエクスペリエンス)をどのように構築していけばよいのか、UXをデザインする人間の立場で学ぶ事ができる本です。
著者はMicrosoftでXBoxシリーズのUXなど設計してており、現在はGoogleでUXの関連の仕事に就ていおり非常に実績のある方のようですね。
特徴
3種類のアプリケーションの事例を並行して説明する
本書の一番の特徴として、特的や特徴の異なる3種類のアプリケーションを事例にして、各フェーズにおいてUXに関してどのように取り組むのかに具体的な説明がある点です。
1つの事例をベースに説明するといったものはよく見かけたりしますが、特徴が異なる3種類の事例を使用する事で、よりわかりやすさが増していると思います。
XXという場合はわかったけど、YYの場合はどうなるんだろうという事がよくあったりするのでこういう手法はありがたいと思います。
UXの設計における一連の流れが学べる
チームや組織としてどのようなUXにすれば良いのか?といったフェーズから実際のUIのデザイン〜評価〜効果測定などUI・UXにおける一連の流れを学ぶ事ができるようになっています。
デザインやレイアウトなどのプラクティスやノウハウに特化したものではありませんが、どういったUIにすべきかといった点が具体的に語られていてエンジニア視点でも参考になりました。
(前述の3種類のアプリケーションを事例に、ユーザのサインアップ画面などを例にそれぞれ具体的にどういったUIにすべきか?などが語られています。)
サクッと読める
200ページとオライリー本としてはかなりボリュームは少なめなので、気軽に読み物感覚でサクッと読めます。
ただ、翻訳本特有の読みづらさは結構あったりしました。
まとめ
UXを設計する上で必要となる、全体の流れを学んだり知る事ができる本でした。
具体的に3種類のアプリを事例に説明しているので理解しやすいのが特徴です。
一連の流れを広く浅くという感じで、エンジニアでも気軽に読めます。
個々のフェーズにおけるより深いプラクティスや、具体的なデザインのノウハウを学びたいというのであれば、別の本などで深堀する必要がありそうです。